白露ー二十四節気

残暑の厳しかった大阪市内も、ようやく朝晩は少し涼しくなり過ごしやすくなってきました。郊外や山の手にお住まいの方はだいぶ秋の訪れを感じていらっしゃるのではないでしょうか。

 

1年を立春、立夏、立秋、立冬と4つの季節に分けたものを四季。

それをさらに6つの節気に分けたものを二十四節気といいます。

立秋から約ひと月が過ぎた今は「白露」。早朝に空気が冷え、草露が付き始めることから名づけられました。

 

東洋医学では季節と身体は密接な関わりがあるとされています。

東洋医学の臓象論の中で秋は五臓の「肺」の季節です。

冷え始めた秋の気(=秋の邪)が身体に入ることがきっかけとなり、鼻かぜや肺、気管支などの呼吸器疾患の症状が出やすい季節です。

就寝時は暑いけど、明け方は冷え込んで寒くなり、風邪を引く。喉や鼻から症状が出始め、長引くと呼吸器に症状が現れるのが典型的な「秋の邪」の症状です。

脈診で脈を診ると、このような症状も読み取ることができます。

長引く咳など、呼吸器はこじらせると厄介です。鍼灸治療は風邪の諸症状にも適応します。こじらす前にぜひ治療にいらして下さい。

 

2016年09月09日