瞑眩(めんげん)について

東洋医学用語で瞑眩(めんげん)という言葉があります。

瞑眩とは、好転反応のことを言います。治療後にだるくなったり、眠くなったり、一時的に症状が悪くなったように感じたりすることを指します。


鍼灸は自己治癒力を高める治療です。薬の副作用とは違い、人が自分の治癒力を発動させる過程でおきますので、自分自身が起こしている反応なのです。


治療後にだるくなる、眠くなるのは身体からの「休みたい」というサインです。今までが休み足りないのです。ぜひゆっくり寝て下さい。

一時的に余計に痛くなったり、他の場所が痛んだような感じがするのは、身体の気血の流れが変わったり、勢いを増したことに上手く適応できていないからです。これも安静に過ごすようにして下さい。

 

瞑眩反応が出る人の例として

●身体がかなり迷子になっているので、揺り戻しが大きい人

●比較的体力があり、気血も多い分、余計なものやいらないものが多い人

●ホルモン薬など作用の強い薬を服用している人

●敏感で気がとても速く、変化が激しすぎる人

●鍼灸治療の量が多かった、または治療後に更にマッサージやエステに行った

 

などがあります。

治療初めの数回起こる人、全く無い人、時たま起こる人など色々ですが、大抵は一晩寝るとスッキリしたなどおっしゃいます。

 

ある意味、治療効果が激しく実感できるともいえますが、なるべく瞑眩反応が出ないように心がけています。

 

初めての鍼灸でこんな体験のある方は怖がらずにもう一度治療に行ってどんな症状が出たかや、治療後どんな風に過ごしたかお話下さいませ。

 

 

2017年06月05日