自律神経って何?

「自律神経」という言葉をよく耳にすると思いますが、自律神経がどんな働きをするものかよく知らないですよね。

 

 自律神経は人間が生きていく為の調節をする神経で、呼吸、脈拍、胃腸の消化活動など様々な働きをしています。自律神経は自分の意思で思い通りに調節はできません。「トイレに行きたくなったけど、映画観てるから1時間膀胱止まれ!」と思っても無理ですよね(笑)

 

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けられます。簡単に言うと

「交感神経」は活動的な行動の時に優位になります。例えば、戦闘モードになっている時、心臓はドキドキし、瞳は瞳孔が開き、手のひらには汗をかき、気持ちは高揚しています。

「副交感神経」は休息時に優位になります。家でリラックスしている時、眠っている時は呼吸は落ち着き、脈拍も遅くなり、気持ちもおだやかです。

 

この2つの神経がバランスよく切り替えられていると良いのですが、ストレスや気候の変化、生活習慣によりバランスが乱れると様々な身体症状が起こります。

自律神経の乱れによる症状としては

倦怠感、不眠、めまい、不整脈、顔面痙攣、頭痛、のぼせ、肩こり、耳鳴り、便秘、下痢、食欲不振、または食べ過ぎ、頻尿、イライラ、憂鬱な気持ちになる、感情の起伏が激しくなる、焦った気持ちになる

などが挙げられます。

 

鍼灸治療は自律神経を調える治療が得意です。

経過の長い方は治療期間がどうしても長くなりがちです。『自律神経失調症』にお悩みの方はもちろん、「これって、自律神経の乱れが原因かも?」と思い当った方は是非早めに治療を開始しましょう。

 

2016年06月23日